The Best of Artistic Toy Camera...

HOLGA@Polaroid

 2002年5月、ポラロイドバックのついた「HOLGA」が発売されました。HOLGAは、トイカメラの王様であり、そのアーティスティックな描写は世界中のアーティスト達を魅了してきました。

 わたしがHOLGAに関心をもつにいたったきっかけは、アメリカのマーク・シンク氏とのネット上(Fine Art Photography Forum)での出会いでした。彼はDianaという70年代に香港で作られたトイカメラでNudesや原風景等を撮り、それらが美術館にも収蔵されています。彼は「我々は世界を写真のように忠実に見ている訳ではない。そして何かを表現するために世界を克明に描く必要もない」と言います。克明な写実主義絵画よりも乱暴な素描の方が、心に響くことは少なくありません。彼の作品は既に写真の範疇から飛び出しているかもしれませんが、「写真」であることよりも訴求力のある「作品」であることが大切なのではないかと思います。DianaはHOLGAよりも造りが粗雑で写り方もひどく崩れるのですが、国内で入手することが困難(あとでeBayのオークションでゲットしました)だったこともあり、ひとまず海外で有名なHOLGAではじめてみようと思ったのです。それが3年ほど前(1999年3月)のことでした。そして2000年の1月には国内初のHOLGAワークショップ「おもちゃでアート」を企画し、その講師も務めさせていただきました。約30名の生徒さん達が各々の個性的な作品を見せてくれました。

 この度、日本ポラロイド社がこのような素晴らしい製品を発売され、多くの人が写真で遊んでみるきっかけになるのではないかとわたしは期待しています。わたしはさっそくHOLGA by Polaroidを試してみることにしました。 

Fumio Hanano, Photographer

Type 88 工業地帯の港にあったただの水たまりです。空が写り込んで印象派的?

HOLGAについてのご質問は、別サイトArtistic Photography Forumをご利用ください。

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Type
特    徴
88
露出オーバーではパステル調、アンダーでは油絵調。柔らかなコントラストがHOLGAの絵造りにマッチしていると思います。
89
鮮やかな色彩でメリハリのある描写は、多目的な用途に適しているでしょう。
85
唯一ネガのとれる白黒フィルム。解像度も高く柔らかな階調と広いレンジが得られるので、あとで焼きやすい。ホルガは周辺部の崩れが特徴なので、引き伸ばした方がこのだいご味を楽しめると思います。人像用印画紙やウォームトーン印画紙、鶏卵紙、プラチナ/パラジウムプリント等と組み合わせるとアート感覚のある作品になるでしょう。外枠を一緒に焼くのも面白いと思います。ポラバケツ(と読んでいますが正式には「PN-10クリアリングタンク」)必携です。作例では、わたしがモノクロームで撮り続けている「原風景」的なものを中心に選んでみましたが、じゃれつく仔犬のカット(上からノーファインダー撮影)も入れてみました。

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